1998年8月2日(日)巨人ー阪神(甲子園18:00)

阪神タイガース万歳!

イニング
巨人
阪神 ×

いよいよ、この甲子園3連戦も最終戦。
俺もできる限り応援しようと思い、チケットの席を確認した。
今日は、49段112・・また最上段。
それも、ライトスタンドで最も応援の盛り上がるところだ。
隣には、京都から来てたという兄ちゃん2人組みだった。
とにかく巨人戦だけは必ず見にきてるらしく、結構今年は負け越してた。
それと千葉から夜行バスで来たという俺と同じくらいの歳の兄ちゃん。
今日、この試合が終わったら、すぐ帰ることになってるそうだ。

甲子園の最上段は一部の席が、「警官席」と書かれていて、背もたれがついたイスになっている。 ちょうど、俺の左の席から「警官席」になってたが、どうせ警官が座るはずもないので、さっきの兄ちゃん達がその席の上で立っていた。
最上段の席の人たちは、俺を含めて、もちろん席に座ることはない。ずーっと立っているのだ。後ろには看板しかないから、気兼ねしないで応援できる。
まさに応援するにふさわしい環境。それに応えた試合を阪神はしてくれた。

先発は阪神がメイ、巨人が岡島だった。
メイはいつも好投するのだが、その時にかぎって点を取ってくれない、悲運のピッチャーだ。
いつになく、また応援も盛り上がる。このところの阪神は、見違えたようにいい試合をしてくれている。
さらについに八木がスタメンに!5番ファースト八木、いい響きだ(^^)

1回表、巨人は2番にあがった川相が、さっそくヒットを打つ。
阪神ファンからはため息がもれる。メイはいい時と悪いときがはっきりしている。
今日は谷間の日だったのか・・・
松井は三振にしとめたが、清原にはお得意のファーボール・・・
ヤバい!と思ったその時、広沢、元木に連続タイムリーを打たれ、いきなり2点ビハインド(;;)
でも、阪神ファンはおとといの6点をまだ覚えている。
今日は、まだまだ十分にチャンスが残っているのだ。
普段はこの時点でであきらめてしまったけど・・

期待の1回裏、坪井はレフトフライだったが、和田、今岡と連続ヒット!
すごい!さすが阪神!スタンドはいっきに熱くなった。
ランナー1塁2塁で、4番桧山・・
「このーいーちだにいかーけろー」
桧山は三振・・ついでに、飛び出してた和田もタッチアウトに・・
あっという間にチャンスが消えた。シュンとしてしまった。

2回の表、先頭の村田にファーボールを出すが、仁志でダブルプレーに打ち取る。 しっかりした守りだ。2点差だけど、このまま試合が終わるとは思えなかった。
2回裏、さっそく八木がレフト前ヒット!
そしてヒーロー、ハンセン・・なんとファーストゴロダブルプレー・・
結局、惜しいところまでいきながら、点は取れなかった。
しかし、いい攻撃をしている。あとはメイがどこまで持ちこたえられるかだ。

3回、川相、松井と打ち取った後、清原にファーボールの後、広沢になんと2ベース打たれ、2アウト2塁3塁のピンチ。
ここで取られたらまずいだろう・・バッターは元木。奴の打球は平凡なライトフライ!坪井らしく丁寧に捕球してピンチを逃れた。
要所要所は抑えたメイのピッチング。
3回の裏は期待とは裏腹に3人であっという間に終わった。
それにしても、甲子園はビール売りのおねーちゃんが多い。
どこを見ても、赤い制服来たねーちゃんばかり。
しかし、関東のように生ビールの樽を背中に背負ってる子はいない。
どうしてなのかは結局わからなかったけど。

5回の裏、ついに待ち望んでいた得点が入った。
先頭バッターのハンセンの打った打球が、ぎりぎりのところでスタンドに入った!
これで1点差。もうライトスタンドは大騒ぎ!隣の兄ちゃんが紙ふぶきを飛ばすし(ほんとは禁止)もうめちゃくちゃに盛り上がっている!
そして、6回にも先頭の坪井がいつもどおりヒット!
続く和田の打球は、なんと元木がエラー!
完全に阪神のペースだった。俺ももうのどが枯れるくらい叫んでいて、買っていった2リットルの「おーいお茶」も残り少しになっていた。
ノーアウト1塁2塁で、今岡はしっかり送りバントを成功。これで、桧山へ・・
桧山のとき、応援は最高潮に達する。いつもなら意気込んで空振り三振だが、この連戦の阪神は違う。桧山はなんとファーボールを選んで、満塁に!

そして、なんと八木に!最高の出番だ。
ライトスタンドはもう汗だくのファンでぎっしり。今日も超満員だ。
八木の打球は、結局サードゴロだが、その間に1点入り、ついに同点(^^)
阪神ファンから「ばんざーい、ばんざーい!」そして岡島がマウンドから下りる。
久しぶりに、蛍の光だ。蛍の光を歌うのも久しぶりだった。
もう、俺の周りの床には、紙ふぶきが積もるくらいに落ちている。
結局、次のハンセンもゴロに倒れたが、これでまた振り出しに戻った。
これが野球だろう・・・見ててほんとに面白い、最高だ。

7回からはピッチャーが伊藤に変わった。伊藤も今日はすばらしく、7回をピシャリと抑えた。
吉田監督の勝ちたいという気持ちが、投手交代にも表れていた。変えるべきところで変える。それがなされてたように思えた。
そうして、今日最大の目玉の8回の両チームの攻撃となった。

8回表、巨人打線が阪神に襲い掛かってきた。
阪神のピッチャーはこの回から葛西。
先頭、清原がいきなりレフトへツーベース・・
ガルベスの事件もあって、巨人ファンは今日、トランペットの応援はしていない。
だから、巨人の攻撃のときはメガホンの叩く音しか聞こえないのだ。
続く広沢は、なんとバント!
1,2塁間のかなり微妙なところだが葛西が捕球した後、バッターと競争になり、倒れこむような形でファーストでアウトを取った。 下手すると、内野安打なってたこの当たり・・この葛西のプレーが後に大きな意味を持った。
元木をしとめた後、2塁3塁で、高橋・・・
ここで吉田監督が出てきて、今度はピッチャー吉田・・
俺は、吉田がいいピッチングしたのを見たことがない。いつも試合をぶち壊してるイメージしかなかったのだ。 正直言って、かなり心配だった。

さっそく吉田がやってしまった・・・
ほとんどストライクが入らないと思っていたら
高橋の腕へデッドボール!!
この瞬間、巨人ベンチから選手が出てきた!
それに続いて、阪神の選手も・・乱闘だ!!!
ライトスタンドでは、「退場!退場!」の大合唱!
ライトからはほとんど何が起こったのかはわからない。
結局、巨人のコーチが退場処分になったようだ。

その後も吉田の投球が定まらない。
続く村田にも、ストレートのファーボール・・・
このいい試合に何をやってるんだか・・・吉田にヤジが飛ぶ!
さらにこれでは収まらない。
満塁になり、今度は、代打のダンカンで、矢野がパスボール(;;)
悪夢を見てるようだった。
「なにしにでてきとんじゃ!おのれ!」
吉田に対して、ブーイングの嵐!!
結局、ダンカンは三振にとったが、また1点を追いかけることになった。

8回裏、坪井からだったが、坪井、和田と簡単に倒れ、あきらめかけた。
しかし、これからがドラマだった・・・・
今岡のセンター前ヒットに続いて、桧山がファーボールを選んで2アウト1塁2塁。
いつのまにか先発をはずされた槙原が出てきた。
そして待ちに待った八木。
いつもの応援歌じゃなくて「ワッショイ!ワッショイ!」だった。
2ストライクから、その後ボールを3つ選んだのはさすが八木だった。
結局、ファ-ボールで2アウト満塁。最大のヤマ場が訪れた。

打者はハンセン。ライトスタンドは全員総立ちで、声をふり絞っている!
すばらしい光景だ!
東京では阪神ファンというと馬鹿にされてただけに
阪神ファンに囲まれてここまで応援できる自分が幸せに感じた。
「ろーっこうゆるがーすひみつのへーいきー♪」
ハンセンの打球は、ライト前!それも2点タイムリー!
逆転!!!!!!
紙ふぶきが大量に宙に舞う!!
ようやく逆転した!これで9回はリベラ!
まだ、ランナーは2塁3塁に残っていて、バッター新庄。

なかなかヒットが出ない新庄も、このチームの勢いで打った!
打球は、レフト方向へ伸びて行く!
レフト広沢がバックするが、打球はフェンスにぶつかり跳ね返った。
なんと2点3ベース!!!新庄さすがだ!これで3-6に!
俺も、もう倒れそうなくらい興奮し、隣の人たちと、奇声を発しながら抱き合って喜んだ。
巨人相手にこんな逆転劇を見せてくれるとは・・
これだから阪神ファンはたまらない(^^)
その後の矢野の打席にもドラマは待っていた。

矢野が打席に立った。
槙原の投球・・・なんと矢野に直撃。ライトからも見えた。
いきなり阪神ベンチから、槙原に向かって突進して行く人がいる。
そして巨人ベンチからも!!また大乱闘に!!!
しかし、ほんとに讀賣は汚い。勝てないからってわざとぶつけるとは・・
最悪のチームだ、讀賣ジャイアンツ。

スタンドも騒然となっているなかで
今度はハッピ着た阪神ファンが観客席からグランドに飛び降りていった。
乱闘になっている場所へ走って行ったが、警備員と鬼ごっこになった。
それにつられて、また別の阪神ファンも乱入!
もう、めちゃくちゃな状況になっていて
ライトスタンドでもメガホンたたいて、はやしたてていた。
結局、阪神のコーチが退場になってしまったらしい。
その後、大豊がファーボールを選び、また満塁になったが
今度はさすがの坪井も、センターフライで3アウトになった。
新庄コールが、ライトスタンドから響きわたる。

最後の9回表、もちろんピッチャーはリベラだった。
「あとひとり」のコールの中、3人で打者を抑え、試合終了になった!
阪神の応援席からはバンザイの声とジェット風船、歓声が乱れ飛ぶ。
「こんなすごい経験していいのか?」と何度も思った。
壮絶な試合だった。
これまで野球らしい野球を東京で見てなかったので、じーんときてしまった。
普段は試合終わった瞬間帰ってしまう人たちも、今日は勝利の六甲おろしや応援歌を みんなで歌った。それだけ嬉しい、最高の試合だった。

「勝った!勝った!また勝った!弱い巨人にまた勝った!」
その後、また30分くらいずっと応援団のまわりに集まって騒いでた。
そして、いちばん前の通路から帰るときに、応援団が前を通る阪神ファンに「やった!いい試合おめでとう。おつかれ!」と声かけていた。
俺にも声をかけられ、喜びを抱き合って分かち合った。
ほんとに応援団と一般の人が一体になって応援してるんだなと気づいた。
やっぱり甲子園は最高だ。
とにかく阪神ファンであることが、うれしかった。
今年は、途中で横浜ファンになりかけたけど、耐えて良かった。

オマリーの名言
「ハンシンファン ハ イチバンヤー」
この言葉をふと思い出した。

甲子園は本当にすばらしい場所だった。大阪に就職したかった。
この甲子園3連戦、東京からはるばる見に行ったが、本当にその価値があった。
また、来年、就職するけどぜったいまた来たい。
最高の3日間だった。

阪神タイガース万歳\(^o^)/

※本文章は私の旧サイト「Arcadia ま~ぼ~’s home page」の「阪神応援日記」を本「wataridori.net」へ移行したものです。

1998年 8月 2日 | Posted in 阪神応援日記
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